★Premium Oboe Reeds by Hansjörg Schellenberger★
《商品仕様》
チューブ:キアルジ(2) 46mm ("Schellenberger"刻印入り特別仕様)
全長:約71mm
スクレープ長:10-11mm
シェーパー型:ORTEGA
タイプ:MS(ミディアムソフト)、M(ミディアム)
糸の色:ランダム
《注意事項》
※本製品にはワイヤーが付いており、「ワイヤーの結び目が下」になる方向で使用するようにリードが設計・製作されています。
※糸の色につきましては写真の色と異なる場合がございますので何卒ご容赦ください。
[シェレンベルガー氏のコメント/〜リードについて私の考えること〜]
これまで私は60年間に渡って自分自身とオーボエ演奏のためにリードを作り続けてきましたが、技術的にも芸術的にも、自分の音楽への要求に叶うようなリードを作り上げてきました。その道のりは長く、困難で、時にフラストレーションも感じるものでしたが、それを通じてリード製作に関する深い洞察や経験を積んでいくことができたと思っています。
そして、今日までオーボエ奏者として長年のキャリアを積み、今も精力的に活動を続けていこうと考える中で、「この自分の積み重ねてきた知識と経験をリードを皆様にお届けすることを通して共有したい」と考えるようになりました。
皆様にお届けするリードは一つ一つ、私自身の手で最高の精度で手作りだされ、仕上げに至るまでには何度もテストと微調整を行っています。そのため大量生産はしていません。私から提供するすべてのリードは、「可能な限り完璧に機能するように設計された、唯一無二の作品」です。
私がオーボエリードに求める基本的な要件は、「暗い音」や「明るい音」といったカテゴリーで定義されるものではありません。
なぜなら、音色というものをどのように捉えているか...その認識は演奏者によって異なるからです。
そこで私が最も重要と考えている基準は「機能性」です。リードは奏者やそれを取り巻く環境を含め、要求される様々な芸術的意図に応えなければなりませんし、オーケストラや室内楽の場においては他の楽器とシームレスに調和できるものでなければなりません。
これは時折言われることもありますが、「オーボエの音と、人間の声とは密接な関係」があり、その歌声のような響きを持つという特性から作曲家によってしばしば用いられるものであり、このことから「リードは声帯のように機能する」必要があると考えられます。つまり、抵抗が最小限で、自由に振動し、可能な限り柔軟であることで、演奏家が独自の音色を奏でることができるのです。リードに過度の抵抗があると、エネルギーが消耗し、表現力豊かで自由な演奏が妨げられます。イントネーションの安定性と息の流れのコントロールはリードの役割ではなく、演奏者がしっかりとコントロールされた呼吸法(のサポート)と、オープンで柔軟性に富んだなアンブシュアによって管理する必要があります。これによって、演奏家はリードに支配されるのではなく、リードをコントロールすることができるのです。
- ハンスイェルク・シェレンベルガー